「出力=運動・勉強など」をスムースにできるようにと、施設などでは努めているわけです
脳の回路には、大きく分けて二つに分かれています。それは「感覚回路」と「運動回路」です。「感覚回路」は別名「入力回路」、「運動回路」は別名「出力回路」といわれます。「入力回路」というのは、外部からの様々な刺激を脳の感覚中枢に伝えられ、情報として蓄積されていきます。それを元にして、「出力回路」であるところの「運動回路」が、歩く、跳ぶ、勉強する、泳ぐなどの「運動」へつなげていくわけです。ですから、運動能力に遅れがある子供というのは、必ず「感覚回路」に何らかの支障があったり、遅れがあるということがわかります。しかし、感覚回路への入力作業をしっかりと行っていけば、運動回路の遅れは取り戻すこともできるのです。「運動」といっても、いろいろあります。歩く、走るなどのほかに、「話す」「聞く」といったものも「運動」に入ります。障害のある子供の施設で感覚的な遊びをよく取り入れているのは、そのためもあるのです。障害のある子供の施設での遊び、つまり勉強は、感覚に様々な刺激を与えてあげることを第一にされています。たとえば、トランポリンで空中を舞う、という刺激、上下に揺られるという刺激、ターザンロープで「横方向に並行に」動くという刺激、くるくる回る遊具で「回る」という刺激、などのような体を動かして得ることのできる、「感覚回路からの入力」がなされています。また、古いお米を、手や指に握らせたりしてお米の感触を刺激として得ることもします。これは「触覚」からの刺激です。それから、お米をコップからコップに移して「カラカラカラ」という音を聞く、という「聴覚」からの刺激を入力させることもできます。入力されていなければ、出力もできません。ですから、障害のある子供には特に色々な感覚からの刺激をたくさん与えてあげることによって、「出力=運動・勉強など」をスムースにできるようにと、施設などでは努めているわけです。